柔道の技術は、年代を重ね、国際化されるに従って、内容が変化していきました。
柔道は今後も変化し続けていくでしょう。
それは否定するべきものではありませんが、あくまでも柔道とは何かという本質が認識された上でのものでなければならないはずです。
柔道の本質の1つに、「いかに小さい力で大きな力を制するか」ということがあります。
現状の柔道は、立技重視、寝技軽視の傾向にあり、また体重別になった試合で勝つという目的のために、力が優先され、技はそれに準じるものになってきています。
このように現状はある意味、混迷しています。
柔道において、本当にほんとうに強くなるため、ほんとうに柔道を上達するために、何に挑んだらいいのでしょうか?
その答えや方向性は多々あるでしょうが、寝技の研究と強化、上達、活用もその1つだと思われます。
柔道の寝技、つまり固技は、抑込技、関節技、絞技に分けれれます。
ここでは柔道の抑込技に関するルールをみていきます。
1.抑え込み
抑込技は、相手の背中、両肩、または片方の肩を畳につくように制し、相手の脚によって自分の身体、脚が挟まれていない場合に認められ、試合では主審が「抑え込み」とゼスチャーと宣告を行います。
2.「有効」「技あり」「一本」勝ち
以下のように、抑込技で相手を一定時間抑え込むと、それぞれ「有効」「技あり」「一本」勝ちとなります。
有効
国際ルール・・・15秒以上20秒未満
講道館ルール・・20秒以上25秒未満
技あり
国際ルール・・・20秒以上25秒未満
講道館ルール・・25秒以上30秒未満
一本
国際ルール・・・25秒
講道館ルール・・30秒
上記のルールは「より一本に重きをおく柔道を目指すため」という目的で、2014年に下記のように改正されました。
有効
10秒
技あり
15秒
一本
20秒
また他にも、抑え込まれている相手が「まいった」といったり、またはその合図(相手の体もしくは畳を2〜3回叩く)をすれば「一本」勝ちとなります。
3.合わせ技
例えば、投げ技で「技あり」となり、そのまま抑え込んだ場合や、抑え込み前に相手から「技あり」を奪っている場合、15秒で「合わせ技一本」となります。
4.試合時間が終わっても続行
抑え込みの状態で、試合時間が終了しても、抑え込みは継続されます。
5.場外でも続行
抑え込みが場内で宣告された場合は、試合場から両選手が出ても抑え込みは継続されます。
投技が場外で決まって、そのまま場外で抑え込んだ場合も継続されます。
また投技で場外に投げられ、そのまま場外で抑え込まれたとき、それを返して抑え込んだ場合も、その抑え込みは継続されます。
6.一瞬を逃さない、今しかない、この次はない
柔道の試合では、寝技に入ったとき、流れるように攻防が続けばいいのですが、膠着し展開がなくなると、すぐに「待て」となり、立技からやり直します。
だから柔道の試合では、寝技は、攻める側は一瞬しかチャンスはありませんし、攻められる側は、その一瞬さえ逃れればよいということになります。
普段の練習では、たっぷりと時間をかけ、かつ積極的な姿勢で、抑込技を含めて、固技(寝技)の練習を行い、その研究、強化、上達を図り、自分の寝技に自信を持つこと。
そして試合では、「一瞬のチャンスを逃さない」「今しかない、この次はない」ということが、試合に勝つために、そして柔道を上達し強くなるためにも、大切だと思われます。

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