柔道の試合には、「講道館ルール(講道館柔道試合審判規定)」と「国際ルール( 国際柔道連盟(IJF)試合審判規定)」の2つがあります。
以前は、日本国内の試合では講道館ルール、海外では国際ルールで行われていました。
最近では、日本国内でも国際ルールに基づき試合が行われることが多くなっています。
選手は強くなり柔道を上達するために、柔道の試合のルールを勉強し熟知するのは当たり前ですが、柔道の講道館ルールと国際ルールの違いについてもチェックし確認しておきましょう。
1.柔道の講道館ルールと国際ルール(講道館柔道試合審判規定と国際柔道連盟試合審判規定)
試合場
講道館ルール・・・14.55m(8間)四方とし、中央に9.1m(5間)四方の場内を設ける。
国際ルール・・・・14m〜16m四方とし、中央に8m〜10mの場内を設ける。
柔道衣
講道館ルール・・・柔道衣の上衣の身丈は臀部を覆う程度、帯の長さは、結び目から20cm程度、襟の厚みは1cm以内、襟幅は4cm以上5cm以内。
国際ルール・・・・柔道衣は青色と白色(リバーシブル柔道衣可能)、上衣の身丈は大腿部を覆う長さ、両腕を体側で伸ばした時に拳に届く長さ、帯の長さは結び目から20〜30�p、襟の厚みは1cm以内、襟幅は5cm以内。
試合時間
講道館ルール・・・3〜20分の間で予め定められる。
国際ルール・・・・シニア5分間、ジュニア4分間。
優勢勝ち
講道館ルール・・・「有効」または「注意」に満たない場合は、旗判定を行う。
国際ルール・・・・「効果」または「指導」に満たない場合は、ゴールデンスコア方式による延長戦を行い、それでも勝負が決しない時は、旗判定を行う。
投技の「一本」
講道館ルール・・・投技の「一本」は、技を掛けるか、または相手の技を外して、相当の勢い、あるいは弾みで、だいたい仰向けに倒したとき。
国際ルール・・・・投技の「一本」は、試合者の一方が、他方をコントロールしながら背を大きく畳につけ、強さと速さとをもって投げたとき。
投技の「効果」
講道館ルール・・・「効果」は、取り扱わない。
国際ルール・・・・他方をコントロールしながら速さと強さとをもって、片方の肩・尻・大腿部がつくように投げたとき、「効果」とする。
「抑え込み」
講道館ルール・・・「抑え込み」とは、相手を大体仰向けにし、自分は相手の上で概ね向かい合った形になって束縛を受けず、一定時間起き上がることができないように制して抑える技をいう。
国際ルール・・・・「抑え込み」の基準は、a.抑えられた試合者が、相手により制せられており畳に背・肩がついていること、b.横側・頭上・身体の上から制していること、c.抑えている試合者は、相手の脚で自分の脚または身体が制せられていないこと。
抑込時間
講道館ルール・・・「一本」30秒、「技あり」25秒以上30秒未満、「有効」20秒以上25秒未満。
国際ルール・・・・「一本」25秒、「技あり」20秒以上25秒未満、「有効」15秒以上20秒未満、「効果」10秒以上15秒未満。
罰則を与える際の宣告
講道館ルール・・・1回目「指導」、2回目「注意」、3回目「警告」(相手に「技あり」をとられたと同等)、4回目「反則負け」(相手に「一本」をとられたと同等)。
国際ルール・・・・「指導」2回で相手に「有効」が与えられ、「指導」3回で相手に「技あり」が与えられ、「指導」4回で「反則負け」となる。
礼法
講道館ルール・・・正面への礼を行う、慣例として、試合場に入るときと出るときは軽く礼をすることが推奨される。
国際ルール・・・・正面への礼は行わない。
講道館ルール、国際ルール共に試合の始めと終わりの開始線での「礼」を厳しくコントロールされます。
2.一本勝ちに勝るものなし
ルールの細かい違いによって、あるいは誤審などで、悔しい思いをしてしまう選手もいます。
もしそういうことでクヨクヨしているなら、こう考えましょう。
「今度は一本勝ちしてやろう」と。
いくらルールで細かい点が違っていても、柔道では「一本」勝ちをすれば誰も文句はいえません。
「一本」は、柔道の強さの象徴であり、憧れであり、一本勝ちしたときの喜びがあるから柔道は続けられるのです。
人生や柔道の練習でつらいことがあっても投げたら(あきらめたり、やめたら)いけませんが、柔道は投げるから面白いのです。
この楽しみを追求し上達してやろうと思うのです。
この柔道の原点を、試合場でも忘れずに戦ってください。

組んで投げて勝つ柔道が身につくので、試合で中々勝てない選手におすすめです!!
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