柔道の大腰とは、腰技の基本的な技と言われ、自分の腰に相手を乗せ、一気に投げる技です。
現在、試合ではあまり見かけないのですが、柔道の開祖である加納治五郎師範がロシアのプロレスラーをこの技で投げ飛ばしたという伝説の技でもあります。
この逸話は、明治23年頃欧州から帰国の船旅の中で、巨躯のロシア人ととりみ混ざる負えないことになりました。
その時、相手は可能師範の腰に抱き着き、ねじり倒そうとしたようです。(レスリングのタックルのような動きか)
可能師範は、それを躱して、大腰で相手を投げ飛ばしました。
その時、相手は頭から床に落ちかけたが、可能師範が頭を押さえて足から落ちるようにしたため、周囲の人から絶賛されたというものでありました。
これで、また可能師範の名声が上がったという事だが、大腰という技も有効であることを示したものでもあると思われます。
柔道の上達のためにも、大腰を研究するのもことつでだと思います。
1.大腰の掛け方について
まず説明は、右組、相四つで行います。
大腰は、相手を前方または右隅前に体制を崩させ、右腕を相手の左腋下から差し入れて、その後ろ腰を抱き寄せて腰に乗せ、相手の体を抜きあげて投げる技です。
この場合の足さばきは、背負い投げと同じです。
実践で使われる場合は、ケンカ四つでお互いの距離が遠くなり、攻めあぐねた場合に有効な技とされています。
1)大腰の崩しについて
大腰の場合でも、いきなり掛けようとしても、極まりづらいので、相手の崩しを誘うことがポイントになります。
実際の崩し方の例としては、自然体で組み合って、右足、左足と後退して、相手を前方へ崩す動きをします。
この時、相手の体が浮き上がらないように、両手で下方向へ押さえつけます。
相手は、ひかれて左足、右足と出てくるが踏みとどまり、引きに抵抗して、体を起こし、安定を取り戻そうとします。
この時、両手の引きを緩めて、押し気味にすると、相手は、より体を起こして、右足を下げます。
右足を相手が左足より後方に下げた瞬間、相手を前前方にへ引き上げながら、右足を相手の右足の内側に踏み込みます。
相手は前後、上下に振られて崩しを入れられ、不安定な状況になっています。
そのまま、膝をまげて、右足を軸に体を左に開いて、左足を相手の左足内側に付け、右肩を下げて相手の左脇の下から差し入れて、帯の後ろに沿わせて、抱き寄せ、腰に乗せます。
そのまま、膝を伸ばして、体を左に捩じって投げます。
やはり、いかに崩しをいれるかが、技の決まるポイントです。
柔道のレベルアップ、腰技の上達のためにも、繰り返し練習しましょう。

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