受身ができなければ、柔道をする資格はありません。
「受身」「礼法」「体さばき」は、柔道を始めたときに最初に教わります。
また何年柔道をやっても、何段になっても、柔道の練習メニューから受身が省かれることはないでしょう。
柔道の受身の目的は、投げられたときのケガを防止することです。
受身を失敗すれば大ケガにつながってしまうかもしれません。
どんな状況でもスムーズに行えるように体得しなくてはなりません。
また受け身の練習を続け、上達すれば、最初は、痛かったものがまったく痛くなくなってきます。
柔道の受身の種類として
・後受身
・横受身(左右)
・前受身
・前回受身
があります。
日々の柔道の練習メニューの冒頭に、アップを兼ねて、それぞれの種類の受身を徐々に強度を増しながら行いましょう。
1.顎を引いて、畳を叩く
受身をするときは、顎をしっかり引きます。
顎を引いていないと、頭を打って脳がダメージを負ったり、首を骨折したりするなど、大変なケガをしてしまうかもしれません。
また体が畳につく直前に、伸ばした腕をしならせてはじくように強く畳を叩きます。
投げられたときは、絶対に畳に手をつかないようにします。
肘や手首の関節が外れたり、骨折することもあります。
2.後受身
相手に技をかけられ後ろに倒れるときは後受身をとります。
これは後受身をするときは、顎をしっかり引きます。
また体が畳につく直前に、両腕を伸ばして、強くはじくように畳を叩きます。
後受身の練習メニューは、「仰向けの姿勢から」座った姿勢から」「しゃがんだ姿勢から」「立った姿勢から」と徐々に強度を高めていき、その上達を目指します。
3.横受身
横方向に倒されたときは横受身をとります。
横受身も他の受身と同様、倒れるときに顎を引いて背中を丸めることと、伸ばした腕で畳をはじくように叩きます。
また両足が重ならないように開いて、かつ足を痛めないように、足の強い部分で、畳にはじかれるように着地します。
後受身の練習メニューも、「仰向けの姿勢から」「座った姿勢から」「立った姿勢から」と徐々に強度を高めていき、その上達を目指します。
4.前受身
前に倒れ込むときは前受身をとります。
前受身は手をつかずに、指先から肘まで、前腕全体を使って柔らかく着地します。
1.膝立ちの姿勢から前受身
両膝をついて、爪先は畳に立てた姿勢になります。
両腕を胸の前に出しながら、前にゆっくり倒れていきます。
前腕全体で畳を叩くようにして受身をとります。
このときお腹は畳につかないようにします。
2.立った姿勢から前受身
両腕を下ろした自然な姿勢で立ちます。
両腕を胸の前に構えます。
両腕は前に出したまま、顎を引いて、ゆっくり倒れていきます。
お腹が畳につかないように倒れて、前腕全体で畳を叩き、全身で衝撃を受け止めます。
5.前回受身
背負い投げで投げられたときのように、前回りに倒れるときは、前回受身をとります。
前回り受身は、たくさんある柔道の受け身の種類の中で1番難しい受身です。
チャレンジ精神を出して、自信をもって失敗してもいいので思い切って取り組んでみましょう。
前回受身は、左右あります。
左前回受身は、左手と左足を前にした状態から、右前回受身は、右手と右足を前にした状態から転がっていきます。
どちらも顎を引いて背中を丸めて転がることがポイントです。
1.右前回受身
自然態に立った位置から右足を1歩前に踏み出します。
ここから右手の小指側を畳に当てるようにして、顔は左を向けて、前に回っていきます。
回り切ったときに左手で畳を叩いて受身をとります。
このとき横受身と同様、左右の足が重ならないように、開いて、畳にはじまれるように着地します。
慣れてくると、ここから転がる勢いと左手を叩いた力を利用して立ち上がることができるようになります。
2.左前回受身
自然態に立った位置から左足を1歩前に踏み出します。
ここから左手の小指側を畳に当てるようにして、顔は右を向けて、前に回っていきます。
回り切ったときに右手で畳を叩いて受身をとります。
このとき横受身と同様、左右の足が重ならないように、開いて、畳にはじまれるように着地します。
慣れてくると、ここから転がる勢いと右手を叩いた力を利用して立ち上がることができるようになります。

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