柔道の技術の一つとして、返し技というものがあります。
相手が技をかけてくるとき、あらかじめそれを予測して、相手の技を躱し、自分の技を極めることです。
ボクシングでいえば、カウンターのようなもので、試合では相手の得意技を研究して、それを掛けてきたときに、それを防ぎながら技を掛ける方法です。
代表的な技には、大外返し、内股透かし、大内返しがあります。
技を掛けるタイミングを間違えると、極められてしまいますから、十分に練習して使いこなす必要があります。
試合では、外国人選手が日本人選手の技を研究していて、返し技で攻めてくる事も多いですね。
大外刈りに対する返し技は、相手が、こちらの体勢が十分崩れていない時に、強引にかけてきたときには、有効に使えます。
守りが即攻めに変えられる高度な技術になりますので、柔道の上達のためにも、しっかり身に付けましょう。
1.大外返しの使い方とコツについて
大外刈り自体は、試合等でもよく使われる技なので、まず大外刈りを確実に極められるように、習得する必要があります。
しかし、自分が大外刈りを掛けられて、毎回極められたり、対応に苦慮しているのでは、進歩がありませんね。
そこで、ここでは、相手に大外刈りを掛けられても、それを跳ね返して、自分が技を極める方法を身に付けましょう。
大外返しは、相手が掛けてきた大外刈りに対し、大外刈りを掛け返して決める技です。
大外刈りの流れで、相手が密着してきて、上半身を押してきて崩されてしまうと、大外刈りは極まってしまいます。
そこで、相手の踏み込みが浅く、不安定な状態が大外返しを掛けるチャンスという事になります。
返し技は、あくまでもタイミングなので、相手の体勢が不安定に時を、見定めなければなりません。
相手が足を払おうとしている時は、片足立ちになりますので、相手の刈り足が強く入る前に、軸足を踏み込んで、釣り手を使って、相手を自分の方に引き寄せます。
相手としっかり密着できると、相手は重心が後ろに崩れ、攻撃はできなくなり、逆に足を刈りやすくなります。
相手の体は、浮き気味になっているため、一気に掛けると、掛かりやすいです。
このチャンスは、ほんの一瞬ですから、外してしまうと自分が窮地に立ちます。
十分に練習を積み、体でタイミングと体の崩しを習得して、確実に極められる様に技を仕掛けましょう。
攻撃しているときは、防御が手薄になりますので、このスキを突くカウンターパンチのようなもので、投げられた相手の心理的動揺も大きくできます。
また自分も、相手の技を警戒しすぎて、試合では硬くなるようなときも、返し技が出来ると、精神的に余裕が出来、相手に技に入られても、しっかり対応できるようになります。
1)大外返しのコツ
大外返しをしっかりと決めるには、瞬時に決めなければいけないため、思い切りが大事です。
そこで、刈り足ですが、足の裏が天井に向くくらい自分の後方に振りぬくことで、技の勢いを落とさずに、掛け切ることができます。
また、技終了後もしっかりと残身をとることで、連続技に持ち込むことができます。
相手が上級者の場合は、大外返しをしのぐ事も考えられますから、次の技の展開も柔道上達のためには、必要になってきます。

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