柔道の両手絞めは、絞め技12本の一つです。
形としては、両手で相手の襟を掴んで絞める技です。
相手の頸部を絞めるというのは、一般人から見ると大変危険な行為のように思われます。
殺人事件でも、相手の首を絞めて殺すというようなニュースも目にすることがあります。
それでは、柔道の絞め技は危険ではないのかという疑問が生じます。
実は、柔道にはしっかりと安全性を研究されたもので、絞め方の独特の方法があります。
柔道の絞め方は、頸動脈を絞めて、脳への血流を一時的に止めることによって、相手を失神させることです。
もちろん、試合等では、相手が失神するか、ギブアップをした時点で、速やかに絞めを解くため、血流が流れ大事には至りません。
しかし、素人が首を絞めた場合は、血流を止めるだけでなく、気管を絞めてしまい、呼吸が止まって絶息することで、死に至るという事です。
同じような動作でも、技を正しく理解して使えば、危険な事故は回避可能で、柔道のセンス関係なく、繰り返しの練習で上達も図れます。
また、絞め技の練習をするときは、蘇生術も必ず覚え、上級者の指導の下に行いましょう。
1.両手絞め
両手絞めの掛け方と、そのコツについてお話しします。
1)両手絞めの掛け方について
前方から相手の両奥襟を両手で握り、しっかりと引いて、相手の頸部を圧迫します。
この時、拳を襟に巻き付ける様に引くことで、力が入りやすくなり、強く絞めることが可能になります。
両手締め掛ける方法としては、立ち姿勢で正対した状態から、両手で相手の襟を取り、そのまま絞める方法がひとつです。
また、仰向けになった姿勢で上に覆いかぶさってきた相手を手と足で絞める方法もあります。
両手絞めの掛け方のコツとしては、仰向けの体勢で開ける場合、両手で絞めると同時に、相手を自分の足で抑えながら掛けると、効果的に絞められます。
具体的には、自分の両足を上げ、膝のあたりで相手の首を挟むようにして、両足首を絞めて、膝を絞ります。
その場合、自分の両足で相手の肩を抑え、絞めている両手を手前に引くようにすると、体全体の力で絞められるので、技の利き方が大きくなります。
これは、両手と両足の引き合う力の反発力を利用したものです。
相手は、体を完全にロックされた状態になり、逃げることが困難になります。
ただ、足のみで絞めるのは反則になりますので、気を付けましょう。
しっかり掛かれば、大変強力な絞め技ですので、しっかり習得して柔道を上達させましょう。

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