絞技は、小さい力で大きな者を制することができる効果的な技です。
絞技でけん制しながら抑え込み技や関節技に連絡できる便利な技ともいえます。
多くの絞め技は相手の後ろから攻撃しますが、正面からも横からも、自分が下になっても使うことができます。
絞め技の役割と上達のコツは、絞技によって相手を制することであり、いかに絞技に入るか、その巧みさです。
また絞技をかけられ逃げるときは冷静になることが、上達の道です。
1.絞め方
絞め技を極めるためには、手首の腱が相手の頸動脈にしっかり当たることが大切です。
最初は手首の腱を相手の頸動脈に当て、その上に柔道衣の襟をかぶせるようにして握ってベストの場所を確認します。
そして手首のスナップをきかせて相手の経動脈を圧迫して絞めます。
これにより相手の脳への血流が制限され、この状態が続けば、相手は落ちます(気絶します)。
また裸絞などは、相手の気道を押さえ窒息状態にさせます。
2.逃れ方
絞め技をかけられたときは、まず冷静になってどの手で絞められているか見極めます。
そしてその手を緩め、外すことを考えます。
パニックになってしまうことが1番危険です。
3まずは足を入れる、足を使って絞める
送襟絞や片羽絞など、柔道の絞技は、後ろから攻める技が多いです。
柔道の絞技はどうしても手や上半身の使い方がクローズアップされますが、何より先に、まずは自分の脚を相手の胴にからめます。
そして絞めているときも、足で相手をキャッチし、背後から相手の体を引き伸ばしたり、逃れようと上がってくる相手を足で下ろして絞めます。
練習メニューの段階から、足を先に入れること、足を使って絞めることを習慣づけましょう。
格闘技ではよく、「下(下半身)から、下から」といわれますが、まずは下(下半身)から入っていくことは柔道の上達のキーワードとなります。
4.建設的なガマンをしよう
絞技は、危険な技だといわれます。
柔道は、武道であり格闘技であり、強さを求めるために危険は避けて通れません。
しかしだからといって普段の柔道を上達し強くなるための練習メニューの段階で、絞技がかかったらすべて落とす必要はあるでしょうか?
1度や2度、落とされたくらいでは、脳は少しの時間、血流が制限されただけなのでそのダメージも軽いと思われます。
しかし短い時間に何度も落とされると脳のダメージは大きくなり、脳という器官の性質上、様々な危険性が高まることが危惧されます。
だから普段の練習メニューでは、あまりに落とされることを恐れてすぐに「マイッタ」をしてしまうのも考えものですが、落とす必要がない場合は落とさず放し、我慢する必要がない場合はあまり我慢せずに「マイッタ」をしましょう。
柔道の練習やトレーニングは、建設的な我慢をするべきであり、破壊的な我慢はできるだけ避けていきましょう。
それは恥ではありません。

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