五の形(いつつのかた)は、1887年(明治20年)に作られた攻防の理合いを「水」にたとえて表現したもの。高尚に表現された理合いを芸術的な動作で表現する。5本の動きからなるが、それぞれには名前がない。

天神真楊流に極意口伝として伝えられていた形であったという説もあり、押返(おしかえし)、曳下(曳外)(えいげ)、巴分(ともえわかれ)、浪引(ろういん)、石火分(せっかのわかれ)がこれらに相当するとみられる。

五の形のやり方

一本目

一本目は小さな力でも合理的に間断なく攻めれば、ついには大きな力をも制する理の表現。

取りが片手を受けの胸に押し当てながら少しずつ押していき、受けが倒されるというものです。

二本目

二本目は強大な攻撃に対し、その力をそのまま利用して制する理の表現。

一本目の終わりから止まることなく、流れるように二本目へ移行します。受けが一本目の受け終わり、立ち上がりながら二本目へ入ります。

受けが起き上がりながら手刀を作り、取りへ突きます。取りはこの手刀に対し、手首を掴み受け流し、投の形の浮落のように投げます。

三本目

三本目は渦潮の内円が外円を制する理の表現。

三本目は受け取りの両者が両手を広げ、向き合いながら廻り間合いを詰めていき、受けの手首の上に取りが手首を乗せ両者が万歳をしたような形で、取りが後ろへ倒れこみ相手を投げます。

受けは取りが倒れこみ投げるときに片足を踏み込み前回り受け身をします。

四本目

四本目は大波が岸部に打ち寄せ、何物をも呑み込んで引き返す理の表現。




取りは中腰状態で両手を使い波を表現し、受けへ近づいていきます。取りは受けの前まで来たら両手を水平に広げ片腕を受けの胸に押し当て後ろへ後退していきます。

後退しながら受けが一本目と同じ様に投げられる形になります。このとき、取りは受けが受け身を取るのと同時に立膝になります。

五本目

五本目は正面から打ち寄せる大波に直面し、一瞬、実を捨ててこそ浮かぶ瀬もある理の表現。

取りと受けが両手を広げ小走りで近づいていきます。両者が追突する手前で取りがスライディングをするように滑り込みます。受けはこれを交わす様に前回り受け身をします。

五の形の練習

柔道の五の形は投げることや固めることではなく、水に例えて攻防の理合いを表現しています。

練習メニューとしては五の形個別に練習しなくてはいけません。なぜなら他の形と違い表現をする形なので柔道の練習と同時進行することはできません。

柔道の五の形の上達する練習メニューは表現力を意識しながら取り組むことです。投げや固めとは違うので、終わりの部分よりも表現の部分が難しくなってきます。

体全体を使い大きく表現することが大切になってきます。

柔道の五の形は、形の中で唯一表現力が求められる形になっている。また、形個別に名前のないのが特徴となっています。

形の見た目には投げなどの派手さというものはありませんが、高尚に表現された理合いを芸術的な動作で表現しているためスポーツの中に芸術性を取り入れた素晴らしいものであります。






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