柔道の浮固は、位置づけが難しい技である。
講道館柔道の技には正式に認められていません。
グレーシー柔術や総合格闘技で使われ、IJF柔道(国際規定IFJルール)では認められているため、国際試合では認められる技となります。
柔道が国際化していく過程の中で、講道館とは違ったルールが採用され、スポーツ化の側面を持ちながら、展開された行った証の一つでしょう。
グレーシー柔術も日本の柔道家がブラジルに根付かせたもので、柔道やその源流になっている柔術の技も教えたため、独自の格闘技として進化したもののと思われます。
そこで使われる技が、本家の柔道の国際試合で認められるというのは、大きな時間の中での柔道の進化ともいえるのでしょうか。
話は大きくなりましたが、浮固は、十字固を掛けようとした時、相手が腕を引き絞って抵抗して、掛かりずらくなったときに使用します。
無理やり、十字固めにこだわると、「待て」がかかってしまい、技を中断することになります。
そこで、速やかに浮固に移行して、すると極めることが出来ます。
講道館柔道でも、初期のころには存在したようですが、正式技から外れたものが、ブラジルで進化していたという事のようですね。
歴史を感じる話ですが、この技も覚えておくと、固技の幅が広がり、上達につながると思います。
1.浮固の掛け方とコツについて
ここでは、浮固の掛け方と、そのコツについてお話ししましょう。
1)浮固の掛け方について
一般的な右技で説明します。
自分は相手の右側に位置し、左腕と胸で相手の右腕を抱えて挟み込みます。
左足を伸ばすように相手の首をまたぎ、頭が相手の下半身に向くようにして、相手の右腕を挟み込んだまま、上体で相手の胴に覆いかぶさります。
そこから、右腕を大きく回して、相手の下半身を取りに行きます。
この時、相手の臀部の中心をしっかり抱え込む様にして、帯または、相手の道着の裾を掴みます。
右足で相手の左腕をロックして、抑え込みに入ります。
2)浮固のコツについて
まず、いきなり浮固を極めに行くというよりも、十字固めが相手の堅固な防御で極まり切らない時に、移行するのがいいでしょう。
コツとしては、相手を自分の方に向けて臀部を抑えたとき、浮固を極めるために、右足を相手から外すときに、自分の足を大きく開くと、相手に逃げられてしまいます。
この時、膝を開かずに膝下だけ動かして、顔から外すようにすると、相手に逃げる隙を与えずに済みます。
寝技に行っても、力の強い相手の頑強な抵抗にあって、極めきれない場合でも、このような技に連絡させると極めることが出来ます。
寝技の変化技や連絡技を身に着けて、柔道の幅を広げ上達の道を進みましょう。

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