柔道の後袈裟固めは、国際ルールの場合の呼び名であり、国内試合では崩袈裟固めのひとつと呼ばれます。
俗に「逆袈裟固め」や「裏袈裟固め」と呼ばれる場合もあります。
これは、固め技の中の抑え技のひとつです。
まず、袈裟固めをおさらいしましょう。
袈裟固めは、互いに寝ている体勢で、相手の首の後ろに腕を回し、抱きかかえるようにして、相手の上半身の自由を奪います。
自分の胸側にある相手の腕を脇に挟み、使えないようにします。
相手の顔に自分の顔を近づけるようにして、自分の上体で相手をしっかり抑え込む技です。
柔道の初期に習う基本の抑え込み技です。
ここで、述べるのは、この袈裟固めの崩し技です。
大きな範囲では、袈裟固めの類似技で、正式な袈裟固めではないものの総称を崩れ袈裟固めと言います。
この崩れ袈裟固めのひとつが後袈裟固めという技で、今回これを説明します。
基本技から、変化していく技の体系を覚えて、柔道の幅を広げ、上達に活かしてください。
1.後袈裟固めの掛け方とコツについて
ここでは、ブラジリアン柔術や総合格闘技でも使われる後袈裟固めの掛け方と、コツについてお話しします。
1)後袈裟固めの掛け方について
後袈裟掛固めは、仰向けの相手に対し、相手右腕を自分の右腋に抱え、自分の体に巻き付けるように密着させます。
次に、左手で相手の帯を取り、左腋で相手の胴体を抱え抑え込む様にします。
形としては、崩れ袈裟掛固めの自分の体が逆向きになる様にイメージにします。
つまり、上四方固めと崩れ上四方固めの様に、相手の頭側から袈裟固めを極めるのであります。
通常の袈裟固めでは、自分と相手が互いに顔を見合わせるのに対し、後袈裟固めは自分が相手に背を見せた状態で抑え込むことになります。
2)後袈裟固めのコツについて
上手く決めるコツは、相手は片手、首、両足が自由になるため、抑えきるのに工夫が必要となります。
強く相手の腕を巻き付け、完全に体を密着させて、十分に相手に体重がかかる様にする必要があります。
相手が逃げるために、エビやブリッジをさせないために、左手で相手の胴衣を掴んで固定したり、左手で相手の左膝近くを掴みあげる様にします。
いかに、相手を逃がさないようにするかがポイントですね。
また、技に入り方としても、払い巻き込みや大外巻き込などの相手の腕を脇に抱えて投げるときに、技のかかりが不十分だった時には、相手の腕を脇に抱えたまま、後袈裟固めに入る方法もあります。
寝技の習得には、相手の動きを制することが重要ですので、しっかり習得して、上達を図りましょう。

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