横車というと、人の話や仕事に横から割り込み様な、強引な事を無理やり押し通すようなときに使われ、あまりいいイメージはありませんね。
柔道の横車は、相手に技を掛けられた時の返し技で、横捨身技15本の一つです。
また、柔道の形の15本にも入っています。
相手が、技を掛けてきたときに、前に回り込み、自分の踵を掛けて自分の体の上を、車の様に回転させて極める技です。
たまに、試合に見られる珍しい技で、極まるとかなりダイナミックな技といえると思います。
この技が習得で切れば、いろいろな技を掛けられた時の返し技として使え、柔道が上達したことを実感できますよ。
1.横車の掛け方とコツについて
ここでは、返し技の横車の掛け方の基本と、コツについてお話しします。
1)横車の掛け方について
横車は返し技なので、相手の攻撃の一つの例を想定して、説明します。
相手がこちらを引いて、前隅に崩し、腰から背負うように体を引き付けて密着させ、技を掛けようとした時が、横車のチャンスです。
相手の引き込みにより、自分は自分の釣り手側に体重移動しているので、わずかに体を横にずらします。
引手を外して、相手の背中を抱くようにして、さらに膝を曲げて相手の膝の裏に当てて、体を沈め、後ろ腰の反撃をするように見せます。
相手が、前に体を倒して防御しようとした時、相手の体の前に回り込む様に足を進め、相手を前隅に崩します。
次に、自分の釣り手側の足を相手の股間に挟むようにしながら、さらに前に回り込み、相手を巻き込みながら、自分は後方に倒れこみます。
このとき、自分はブリッジをするような形になり、相手は横に回転しながら宙を舞って、投げられます。
1)横車のコツについて
相手を投げるときは、自分の引手を相手の腰から離し、相手の肩の後ろを掴んで引き、釣り手で相手の下腹部を押し上げるように回転させるのがコツになります。
また、相手の背中に手を回した時、帯を掴むとしっかり投げられます。
椀力で投げるというよりも、自分が体を捨てて倒れこむ重さを利用して、投げる様にしましょう。
試合で使われるのは、内股や払い腰などの返し技として使われることがあります。
柔道を上達させるためにも、返し技を覚えておいて、どの技を掛けられたら、どの返し技で返すか自分の中で整理しておきましょう。
そうすれば、試合で技を掛けられても、慌てず対処できるようになるでしょう。

組んで投げて勝つ柔道が身につくので、試合で中々勝てない選手におすすめです!!
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