引き込み返しは、相手が腰を引いていたり、低く構えているときに、すかさず後ろ帯をとって、自分の体を真後ろに捨てながら、足の甲で相手の内腿を巴投げにように跳ね上げ、頭越しに投げる技です。
引き込み返しのやり方とコツは、一連の動作を途切れないように行うことです。
またこの技は寝技に連絡するための技なので、すかさず崩れ上四方固めや横四方固めなどの寝技に連絡します。
柔道では、一本勝ちの瞬間も醍醐味ですが、流れるように技がつながっていく様も美しく感動的です。
引き込み返しから抑え込みという連絡は、地味ながら実に本来の柔道らしい美しい流れだと感じます。
1.腰を引いている相手に対して
腰を引いている相手に対して、右手でいなして、その反動を利用して相手の肩越しに左手を伸ばします。
柔道では、例えば相手を前に崩したいときは単純に引く手もありますが、後ろに押して、その反動を利用することが多くあります。
人間の、倒れたくない、頭を保護するためにバランスを保とうとする無意識で反射的な反応を利用する柔道の奥深さと面白さがここにあります。
右足をできるだけ相手に接近させて、左足を相手の股間に深く入れます。
後ろ帯をとり、引きつけます。
ここで相手が逃れようとすると引き込みやすくなります。
腰を滑り込ませて、左足を振り上げます。
引き込み返しで回転しながら、相手についていき、すかさず抑え込みます。
2.低く構えている相手に対して
低く構えている相手に対して、右手で相手を引きつけ相手の脇の下から相手の左肩口をとります。
すかさず左手で後ろ帯をとり、相手に密着します。
相手は重心を低くして頑張ろうとします。
1度、左肩を上げてやると、相手はそれに抗おうとします。
この相手の力を利用し、相手の左の脇の下に頭を突っ込むように、横に体を捨てて、引き込み返してすばやく回ります。
相手の体について回っていき、上から固め技を決めます。
3.立技と寝技を途切れなく行う
練習メニューとして、打ち込みなどの反復練習に加え、寝技の乱取りを引き込み返しから開始し、投げられた側は必死に逃げ、投げた側は抑え込むという練習も行いましょう。
立技と寝技を途切れなく行うということは、立ち技重視、寝技軽視という悪い柔道の傾向を止める大切な練習メニューともいえます。
柔道の上達はすなわち達人への道です。
柔道の達人は、投げた後、審判の顔をうかがったりしません。

組んで投げて勝つ柔道が身につくので、試合で中々勝てない選手におすすめです!!
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